せんぷうきのはなし

ぐるぐるぐるぐるぐるぐる

 

せんぷうきの羽根さんは、いっつもぐるぐるまわって

かぜさんをうんでいます。

 

『ぼくは、ぐるぐるまわってもめがまわらないんだ!すごいでしょ!』

 

でも、ずっとせんぷうきにくっついているだけじゃつまらないな。

もっといろんなやくにたてるのに・・・

 

「じゃあ、はねさん、ケーキやさんがいいんじゃない?」

 

『え?ケーキやさん?』

 

「そうだよ、けーきをのせてぐるぐるまわっておきゃくさんに

みせてあげればいいよ」

 

『そうか、それはおもしろいね!』

 

はねさんは、ケーキをのせて、ショーケースのなかでゆっくりまわりました。

きれいなケーキがぐるぐるまわっているのをみておきゃくさんはとても

たのしいきもちになって、ケーキがたくさんうれました。

 

はねさんからうまれた、かぜさんも、いろんなやくにたちたいと

ねがっていました。

 

『ぼくはびゅーびゅーつよいかぜ。なにかのやくにたちたいな。』

 

「じゃあ、かぜさんは、ひこうきにのればいいんじゃない?」

 

『え?ひこうきにのるの?』

 

「ひこうきにのれば、ひこうきがすごーくはやくとべるよ」

 

『そうか、よ~し』

 

かぜさんは、さっそくそらのうえで、ひこうきにのりました。

びゅーびゅー!かぜさんのちからでひこうきはあっというまに

とうきょうからおきなわまでついてしまいました。

 

はねさんも、かぜさんも、やくにたつしごとができてとっても

うれしいきもちになったみたい。よかったね。