大雪について

今年は、エルニーニョの影響で、関東でも大雪が降る可能性があると言われていた。

 

エルニーニョ現象が起きると、関東の南側を通る南岸低気圧が発生しやすくなり、雨が降りやすくなる。大陸から寒気が低気圧に引っぱられてくると、雨は雪に変わる。そんな理屈だそうだ。

昨年あたりから気象コーナーで使われる風の強さの映像や、鮮明になった雲の画像をみると、低気圧が換気を引っ張ってくるという理屈が目に見えて非常によくわかる。

 

今回の雪で、私の住んでいる田園都市線の沿線は大きな影響を受けた。過密ダイヤ下で、雪の影響による事故が起きると大変なので間引き運転をしたそうだ。普段の6割程度の数で運行する事は決まっていたらしい。

 

でも、そんな鉄道側の事情を一般人は知らない。お構いなしに通勤客は通常通り駅に向かう。始発駅からほど近い駅ですでに電車は満員になり、その後の駅では、降りた分しか乗ることが出来ない。そんな状態で、多くの駅で入場制限が敷かれたそうだ。同じマンションの方に聞いたら、通常30分で着くところまで2時間もかかったという。

 

こういう時に思うのは、人の営みとは何とも大変だという事だ。

災害が起きたらもっと大きな影響を受ける。大変だ。で、済むならまだいい。

 

今回の低気圧で、雪国では死者も出ている。便利な都会での生活でたるんだ自分達が、ちょっとした雪で右往左往している間に、雪国の人達は大変な苦労をなさっている。

せめて、自分の身の回りの方の役に立たねば!と、除雪を手伝う位の事はしておきたい。