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2019年12月不動産相場

参考にするかどうかは…

自由が丘不動産エージェント (株)タシカの名取です。毎月、こういったレポートが出て、色んな事言われるんですがまぁ最低限は情報として持っておけばいいとして結局のところ物件次第で全然違うという当たり前の認識は持っておくべきだと思いますね。レポートに書いてあるのは端的な事実だけですから、言ってみりゃ何の参考にもなりません。お客様から、物件購入・売却の相談を受けたときに「いやぁ区部は7.6%上がっちゃいましたから先月5000万円でしたが今月5380万円で買ってもらいます♪」って言って売れる営業マンがいたら、ローランド様になれます!!

中心部のニーズがさらに高まり、郊外はさらに下がっているけど何故か千葉は上がっているというのは注目すべきポイントですね。千葉でも東京よりの本八幡・市川辺りは確かに最近、土地代がすごく高い印象があります。逆に川崎市内の物件売れていないのも目にしています。現実は確かにありますね。

統計も参考にするぞ!と気合を入れて見てみると…

公益財団法人東日本不動産流通機構(通称:東日本レインズ)から、2019 年12月度の不動産流通市場動向が発表されました。以下、首都圏エリアの中古マンション地域別成約㎡単価の部分を抜粋しました。詳細は下記リンクをご覧ください。

○東京都

12 月の東京都区部は79.70 万円/㎡と前年比で7.6%上昇し、12 ヶ月連続で前年同月を上回った。多摩は41.17 万円/㎡と前年比で2.4%下落し、3 ヶ月ぶりに前年同月を下回った。

○神奈川県

12 月の横浜・川崎市は47.88 万円/㎡と前年比で5.1%下落した。神奈川県他は31.78 万円/㎡と前年比で1.4%下落し、4 ヶ月ぶりに前年同月を下回った。

○埼玉県・千葉県

12 月の埼玉県は32.86 万円/㎡と前年比で1.5%上昇し、6 ヶ月連続で前年同月を上回った。千葉県は29.44 万円/㎡と前年比で5.0%上昇し、5 ヶ月連続で前年同月を上回った。

◆公益財団法人東日本不動産流通機構

『月例報告 Market Watch サマリーレポート 2019年12月度』

http://www.reins.or.jp/pdf/trend/mw/mw_201912_summary.pdf

統計が活きるのは、ただ眺めるのではなく、現実と照らし合わせて「確かにそうだ!」と納得できて初めて活きます。さらには、その理由をちゃんと研究出来ればベストなのですが我々は学者じゃないからそこが難しいですね。