自由が丘不動産エージェント ㈱タシカの名取です。床上浸水対策ということで、記事にまとめているものをお伝えするのですが、こればっかりはやっぱり経験があるか無いかで捉え方が全く違うと思います。私は昨年幼馴染の家が床上浸水になり、現場で復旧のお手伝いをしましたのでその経験も元に、以下の記事をお届けします。
経験しないとわからない
今年は冬にも関わらず温かい日が続き久々にスキーの計画も立てましたがゲレンデには雪があまりない状態です。先日、新潟出張の際に「トンネルを抜けるとそこは雪国だった」で有名なトンネルを超えて越後湯沢に出ても、全然雪国ではなくスキー場があるようには思えない景色でした。。。
これも温暖化のせいなのでしょうか。
温暖化が続くと昨年のような水害が多発するかもしれません。というか、おそらく多発するという事を前提に物事を考えていく必要がありますよね。
そんな時の対処法をみつけましたので参考にしていただければと思います。
2018年7月の西日本豪雨の際に、岡山市保健管理課と岡山市保健所が出した「家屋等が浸水した市民の皆さんへ~水害時の衛生対策について~」によると、感染対策と消毒方法は以下の通りです。
<床上浸水したとき>
1.水が引いた後、濡れた畳や家の中の不要な物を片付ける。
2.汚れた家具や床、壁などは、水で洗い流すか水拭きするなどして、よく乾かす。
3.食器類や調理器具などは、水洗いして汚れを洗い流す。
4.消毒薬を薄めた液を浸した布などで拭き、よく乾燥させる。
<床下浸水したとき>
1.床下や家の周辺にある不要物や汚泥などを片付ける。
2.床下に水が溜まっている場合は、雑巾などで吸水し、扇風機などで換気してよく乾かす。
3.可能なところは水で洗い流す。
※消毒薬とは「逆性石けん」と「家庭用塩素系漂白剤」です。どちらもドラッグストアで購入でき、日常的に使うこともできるものです。
「塩化ベンザルコニウム」が含まれる「逆性石けん」は医療機器の消毒や食中毒対策などに用いられ、「次亜塩素酸ナトリウム」が含まれる「家庭用塩素系漂白剤」は、ノロウイルス対策などにも有効なので普段から自宅常備しておいても良いのではないでしょうか。
水害時はそれぞれの消毒には、手指や家具、床などに「逆性石けん」を使い、食器や衣類、浴槽などには「家庭用塩素系漂白剤」が有効だそうです。いずれも、汚れを水などで落としてから消毒をする事とそれぞれ水できちんと薄めてから使うことも大切です。
~経験から~
まずは汚れを洗い流す=水道とホース(高圧洗浄機ならなお良し)が必要!
みなさん、まずホースなんてありますか?!家の中を行き来できる長さ=10mは必要ですよね。これがあるかないかでスピード全然変わりますよ。消毒!とかいいますが、まずは水で良いはずです。出来れば高圧洗浄で細かいところまでガンガン汚れを落としていきましょう。
そして、洗い流すのにはデッキブラシ・ほうき・スクレーパーなどもあると便利です。普段から掃除するクセがついていればこれくらいは家にあるはずですね。
作業をするときは消毒液が目に入らないよう、皮膚や長袖・長ズボン・メガネ・マスク・ゴム手袋などを使い、皮膚や目にかからないように気をつけましょう。
・・・とはいえ、大きな水害発生の時期に長袖・長ズボンなんて、ハッキリ言ってナンセンス。熱中症になっちゃいます。すぐホースの水で汚れを洗い流せたり石鹸で洗える環境を用意できることの方が大事です。
ゴム手袋、ビニール手袋は出来ればしたいところですが現場にはありませんでした。でも、無くても幸いに感染症になった人は周りで一人もいませんでした。衛生を自分で保てる環境があれば基本的には大丈夫そうです。
こまめに石鹸を使って手を洗う、顔も洗う(目に汚れを入れない)、鼻の中も洗う、水分補給をする!!
現場にいるみんなで声を掛け合って、頑張れば半日で床上浸水部分はだいぶ綺麗にできます!!
【浸水エリア外からの補助】
・子どもを預かる
衛星が気になる現場で子どもがいると作業が進みません。預かってくれると、現場が一気に動きます。片付けを手伝うだけがヘルプではありませんよ。
・排水用のポンプを用意
床下にかなりの水が滞留します。これを排水しないと、結局臭いも汚れも残ってしまうのですが、ポンプまで手元にある人はほとんどいません。周りが気を利かせてこれを準備してくれたら最高です。
・食事の用意
現場では食事を準備する余裕は全くありませんので、片付けしている現場に何か差し入れをしてあげてください。現場をレスキューする人達もそれぞれ家族がいたりするわけですし、夕方になると帰らなくてはなりません。そこから残された当事者が自分で食事を作るなんて気持ちにはなれませんよ。
また、災害にあってしまい清掃のため初めて自宅に戻る際は、以下のことにも注意が必要です。
・ガス漏れがないことを確認する
・停電でない場合は、電気系統は安全が確認できるまでブレーカーを切っておく
・プロパンガスボンベ、車のバッテリーなど危険物を見つけたら、近づかず、消防や市町村役場などに相談する。
・換気に注意し、清掃が完了するまでは、子どもやペットを室内に入れないようにする。
その他、下記のサイトも参考になると思いますのでよろしければご確認下さい。
「水害にあったら、どうすればいい?」
https://www.buzzfeed.com/jp/keiyoshikawa/deniyarubekikotoyattehaikenaikoto?bfsource=relatedmanual
災害にはあいたくはありませんが突然、自宅が襲われた時の対処法を知っていれば素早い対応ができます。ご参考にしてください。
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