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台湾ツアー②

自由が丘不動産エージェント㈱タシカの名取です。2019年に行った台湾ツアーの2日目、この日が旅のハイライトです。1番の目的であった旭化成不動産レジデンスの分譲マンション現場を見学しに行って来ました。日本のバブルの頃のような高級な雰囲気が漂う物件。仲間が手掛けている物件を海外で見れるだなんて幸せです。

まずは朝飯を屋台で

さんざん飲んだ翌日の朝、ホテルの外に出ると通勤ラッシュの道路はまたオートバイで一杯でした。こういう光景は日本では見ること出来ませんね!あれだけ居て良くぶつからないね。と話してたら、やっぱり事故は多いとのこと。当たり前か!保険とかみんな入ってるのかな?!

 

高層ビルの現場もあり、ついつい写真を。制震ダンパーのようなものも見えます。世界のどこでも、ものづくりの建築技術というのは凄いですね。

 

朝飯にチョイスしたお粥の屋台は「無名大腸面線、皮蛋痩肉粥」と、googlemapに出てきます。正直、具はピータン・肉そぼろ・揚げパンみたいなの・パクチーか何かの葉っぱ・甘い鰹節(?)が入って、160円位です。ボリューム満点。たとえるならマックシェイクのLサイズの1.5倍位か?!

 

味は見た目よりさっぱりとして、これは飲み疲れた朝にぴったり。近くの公園のベンチにオッサン10人近く座っておかゆを食べるシュールな光景。そこに声をかけてくる女性…やっぱり夜の客引きでした。商魂たくましいわ!

台北駅~建築現場へ

中山駅~台北駅は地下道も整備されています。台湾はなんだかんだ南国ですから暑いので、地下道が発達しているそうですよ。ついでにいうと、街もほとんどアーケード状になっていて直射日光を遮る構造になっているんです。

 

中山駅から散歩して台北駅に向かいます。地下鉄の上は遊歩道になっています。可愛いオブジェが置いてあって、彩りがありますね。その遊歩道沿いに、旭化成不動産レジデンスが次に計画しているマンション用地がありました。たとえるなら、東京駅(台北)と新宿駅(中山)が隣合せの駅で、その中間にあるような立地。素晴らしい!こりゃ売れますな。

 

さて、台北駅は立派な建物です!こんな立派な建物の必要どこにあるんだ?!ってくらい立派です。不思議なのは入口の扉とかはそんなに高さが無い。暑い国だから、冷房効率よくしているのかな?!駅前には昔実際に使われていたという蒸気機関車が展示されています。日本のD51とかに見慣れているとちょっとちいさくて迫力無いかも。

 

構内の吹き抜けは大迫力です。「おぉ~すげ~」と見上げて声が出てしまいます。歌でも歌ったらいい響きだろうなぁ~と妄想。実際イベント等で使われているそうです。

 

さぁ、ここから地下鉄に乗って移動です。券売機で買うとコインが出てきます。これを自動改札でSuicaみたいにピッとやります。500円玉より少し大きい?!くらいのコインなので、ポケットに入れておけば安心ですね。

旭化成不動産レジデンスのマンション

マンションのある中和線「南勢角駅」は台北から27分。ちょうど渋谷から田園都市線でたまプラーザあたりまで行く感じ。他で例えると、大手町から浦安や松戸とかと同じくらいですかね。

 

ビックリしたのが駅前に並んでいるレンタル自転車?!の整然と並んだ感じ。これは凄いなぁ…。駅前の雰囲気も、やっぱり都心部とは違ってちょっと郊外のイメージになりました。商店街が並んでいる感じです。それにしても、一戸建てが全くないんだよなぁ…。

 

旭化成のHPによると、本物件は台湾で最も人口が多く台北市のベッドタウンでもある新北市(397万人)に建設されます。建設地の所在は、新北市中和区の中でも区の人口41万人のうち10万人が居住する人口密集地であり、台北市への通勤者など高い住宅取得ニーズが見込まれるエリアです。

 

台湾の都市部で新たに建設されるマンションは、地権者の全員合意により進められる「地権者との共同事業」が多く、本事業もその1つです。いわゆる、等価交換方式のようなものですね。このような事業においては、旭化成不動産レジデンスがこれまで日本国内で実績を重ねてきたノウハウ等を活かせます。実は旭化成不動産レジデンスは等価交換方式のマンションにおいては日本のリーディングカンパニーです。

物件名:欣御園(キンギョエン)

総戸数:191戸

地上14階 地下4階建て 

販売予定価格:60万台湾ドル/坪

 

191戸の規模にしては、エントランス廻りが豪華です。車寄せも立派!入口が自動ドアじゃないのは意外ですが、中の吹き抜けなども高級そうな石を使って、雰囲気出ています。地下4階もあるのは、駐車場が平置きで地下にあるんです。日本では、地下駐車場は今どき中々無いですよね。お金をかけて作っていたバブル期の物件や、一部の高級立地などに限られます。

 

1回の共用部には、スポーツジム・ビリヤード・子ども用プール(まだ水は入ってないけど)があります。さすが高級物件ですね。面白いというか、プールの写真の奥を見ればわかるように、隣にはボロボロのアパートがあるんです。こういう景色が新興国ならではですね。敷地内に、電線の鉄塔が有りましてこれの移転が出来ないのが販売場のネックになっているようです。

 

建築時の写真には、この研修旅行をアテンドしてくれた旭化成不動産レジデンスの仲間が写っています。こういうのをみると誇らしいですね!世界に打って出て活躍している姿、カッコいい!

 

細かいところですが、日本ではまずみられないと思ったのがメールボックス。これなんと職人の手作りで、既製品じゃないそうです。木の質感を感じられるメールボックス。日本でも逗子マリーナのマンションには木のメールボックスがあって、築40年位ですが味わいがあります。

EVで屋上に行きます。EVの中もまだ一部工事中でした。この段階で人が住んでたりするのが面白い。日本とは考え方が違いますね。屋上からの景色は、山も近くニュータウンっぽい感じがしましたね。

 

でもここまで来ても戸建が無いような・・・そうです、なんと台北には基本的に戸建ては作れないらしいんですよ!狭い土地にたくさん人が住むから基本的には共同住宅じゃないと建築できないようです。

 

そして、高層マンションだけではなく低層の建物をよく見ると屋上には増築部分があるような…。この辺がグレーゾーンらしく、最上階を買う人は増築部分を作れる前提で買うそうです。本来はダメだけど取り締まりは無いらしいんです。

 

日本の不動産屋からするとビックリすることがたくさんあります!屋上には何故か各部屋の水道メーターがまとめておいてあり、点検はここで出来るようになっているそうです。初めて見る光景でした。

さて、いよいよモデルルームと引渡し前の空室の部屋を見学します。正直、私はモデルルームの室内って特別感心するようなことはあまりないのです。展示用の部屋なんてお金かければどうにでもできますから。

 

台湾のマンションの間取りで面白かったのはキッチン&リビングが狭い事です。食事は、家で作らないで店で食べたり買って帰ってきたりすることも多いらしいんですね。確かに、街中いたるところにお店がありますし、食事安いですからね!家の中でキッチンが重要じゃない感じは日本とは大違い。

 

お母さんの味が、代々受け継がれるという日本の食文化。日本人が味に鋭敏なのは食という人間にとって一番大事なものを、家で作り出すからこそなのかなと感じました。

 

間取りは何となくシティホテルを思わせるものがあります。使っている家具のデザインなんかもそうですね。全体的にそんなに広さを感じません。実際60㎡とかそれくらいで、広いところが80㎡台とかだそうです。郊外のマンションでも、広さは求められていないんですね。

 

引渡前の部屋も面白いのは、電気配線がむき出しのままだったりします。内装はある程度しか出来ていなくて、買った人が自由にやるという事です。変な言い方だけど貧富の差が大きいのかな。日本ではある意味画一的な仕上がりでOKなのが分譲マンションですが、そうじゃないんですもんね。

 

地下の駐車場エリアには、ガスメーターが大量に並んでいたり、これも日本ではあまり見ない景色。作り方や考え方、その地域の文化によって全然違うんだなと実感しました。

 

高級レジデンスは確かに素敵。でも、その横にあるのはボロアパート、歩道が整備されていない道路、でも整然とした駅前の自転車置き場、駅にはスターバックス併設、その駅舎の周りをなぜか上半身裸で何週も走るオジサンがいたり・・・混沌としたこの空気感が台湾の面白さで魅力なのだと思います。

 

日本では、自分の想像を超える事ってあまり目の前で起きませんけど、台湾に行くと街を歩いているだけで自分の想像が出来ない事がたくさん生まれる面白さがありますね。あ~また行きたい!

 

さて、この後の事も書くと長すぎるので(もう十分長い)、また次回!!

 

自由が丘不動産エージェント ㈱タシカ 代表取締役 名取確