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イラっとする?!

自由が丘不動産エージェント㈱タシカの名取です。この10年ほどでよく使われるようになったフレーズで「イラッとする」という言葉があるそうです。この言葉が象徴するのは「大人の幼児化」と。これは自分に向けてちょっと問いただしてみる必要がありそうなテーマですね。

気づかないテーマ

ほんと、新聞っていうのは、よく読むと気づきを与えてくれますね。読書は、ある程度自分の嗜好があるから人に勧めてもらったりしないと新しい気付きに出会えるチャンスは少ないというか・・・これも人それぞれかもしれませんが、好きな小説やエッセイを繰り返し読むのは、ある程度、自分の価値の再確認をしている感じだと思うんです。

 

新聞でも何でも、やはり読み物は新しい気付きを与えてくれます。読むという行為は、裏切らないですねぇ~。

他人と自分を比べない

一橋大学教授の楠木健氏のコラムが日経新聞に載っていました。「イラッとする」っていうのは大人の幼児化を象徴しているとのことです。

 

幼児性の中身には3つあって、1つ目は【世の中に対する基本的な構え】2つ目は【本来は独立した個人の「好き嫌い」の問題を「良し悪し」にすり替えてわあわあ言う】3つ目は【大人の子どもは他人の事に関心を持ちすぎる】と。

 

おぉ、この時点で結構グサッと来ますね。1つ目の基本的な構えとは、子どもは身の回りの事が全て自分の思い通りになるという前提で生きる。けれども、仕事で大切なのは「世の中は自分の思い通りにはならない」といおう前提だ、と。

 

いや、ほんと。この構え、それぞれの立場で身に沁みますよね。思い通りになんて、なるはずないんですよ。ただ、想いを持たないとそれ以上にはなれない。「思い通り」と「想い通り」は違います。

 

2つ目のは、色んな事に対して言えますね。例えば、今話題になっているナインティナイン岡村さんへの矢部さんの公開説教についてとか・・・。ネット批判での批判とかって結構この種の事多いのではないでしょうか。

 

3つ目が、幼児化の中身だとすれば、現代病極まりないですねぇ。。。SNSなんて人の事に関心持ちすぎの最たるものですからね。結局、人との差分ばかりを問題にして嫉妬にかられる。子どもの「イラッとする」のも嫉妬であることが少なくないそうです。

 

人んちの子と、自分の子を比較してピーピーいう親なんて、はたから見たら最低じゃないですか?!ジェラシーの塊・・・まさか自分がそうなってないか?!って、想像するだけで怖い!!

結局のところ…

人はそれぞれ、自分の価値基準で生きています。人は人。自分は自分。アナと雪の女王が凄く多くの人の心を打ったのは「ありのままの 姿見せるのよ ありのままの 自分になるの 何も怖くない」というメッセージです。

 

私も昔、先輩女性に言われたことがあります。「カッコ悪いところを見せられる男が、カッコいい」って。その前に「名取は彼女にカッコいいとこばっかりみせようとするでしょ?!」っていう、枕詞があったのですが、確かにその通りで…。

 

ありのままを見せる勇気がない=人のことも認めていないってことだから、素敵じゃないよって。あれは響いたなぁ~。

 

ありのままでいいのであれば、人との比較はほとんどの場合、意味がないってことです。

 

なぜなら、社会では自分一人で全てに秀でる必要はなくて、世の中には色々得意不得意を持っている人がいて、それを相互に補完する関係が仕事を成り立たせているからです。自分を活かしてくれる人がいて、自分も誰かを活かせるという事に気づけばいいんです。それこそが、社会の良さです。

 

例えば、サッカー・ラグビー・バスケのようなチームプレーはポジションで役割が全然違うけど補完して一つのチームになってます。まさに社会ですよね!

 

ゴルフのような個人競技も、自分や自然との対話をしたり、お互いの成長を喜び合えるという素晴らしいスポーツです。自分らしさを自分で認める鍛錬になりますね。

 

結局のところ、今生きているこの「社会」において、大人があるべき姿は

 

≪いい時も悪い時も自らの仕事と生活にきちんと向き合う≫

 

威張らず、文句を言わず、人と比べず、イラッとせず。

自分が選んだ道を生きているんだから、辛くてもまずは向き合うしかないですよ。

 

今日、初めてコロナウイルスで知り合いが亡くなりました。命ある僕らが、何か文句を言っても始まりません。家族や仲間が、一緒に悩んでくれたり、歩いてくれたり、それだけでどれだけ幸せな事か。今ある自分の存在が、誰かを幸せにできているとしたらどれだけ嬉しい事か。

 

きちんと仕事と生活に向き合って、生きていきましょう。

 

 

自由が丘不動産エージェント ㈱タシカ 代表取締役 名取確