変わる価値観

今朝は、住宅展示場で旭化成ホームズの営業の方と並んでスカイプ画面上でお客様とのミーティングでした。

 

もうオンラインミーティングも慣れたもので、昨日も2時間近くお客様と画面共有で図面などを見ながらの打合せ。来週末に、高級エリアの土地購入希望のお客様をソーシャルディスタンスを保ってご案内するアポを頂きました。

 

今日は、私が作成した渾身のライフプランシミュレーションのご報告。

 

ご予算を1000万円ほどUPしてのご提案ですが、1年ごとのキャッシュフローを整理してお伝えしたので、お客様としては自分が考えていたよりもはるかに人生に余裕が持てるという安心が目に見えたので、土地を買う決断に一歩ではなく一気に近づいた感覚があったご様子でした。

 

どうしても、自分だけで予算を考えると、お客様は「今、払っている家賃」などをベースに考えがちです。そうではなく、未来志向でこれからどれだけ稼ごうと思うのか、その中で無理がない計画とは何なのか？！を数字の根拠をもって語ることで、ライフニングは一気に意味を増します。

 

人生観や価値観に基づいて、どういう生き方をするか、暮らし方をするか、これはライフデザインです。これをしっかり話し合って【人生の目的＝生き方】を決めることで、ライフプランニングが深くなっていきます。

 

コロナ禍を経験し、私達の人生観・価値観はどうなっていくでしょうか？！今までも、危機はありました。リーマンショック・東日本大震災で、皆さんの価値観は何か変化がありましたでしょうか？！

 

私も、リーマンショックでモロにリストラになりました。東日本大震災は幸いにして被害はなかったですが、長男が産まれる数ヵ月前でしたし、その後に父が倒れて一時危篤になったり、2011年は結構な緊張感を味わいました。

 

私自身、今こうやって書きながら振り返ってみると、人生観も価値観も変わっています。リストラで自分のプライドは崩れましたが、それよりも「感謝の気持ち」にフォーカスするようになりました。大変な状況になった時に「それでも名取だけは会社に残さなくては！」と言われる存在になれなかったことだけが悔しく、未熟な自分を育ててくれた上司には感謝の気持ちがさらに大きくなりました。

 

その後、会社を立ち上げてから２年半後に東日本大震災が起きました。不動産を買う動きは全く無くなり、仕事は全てストップ。問い合わせも何もない中、震災から５か月後に長男が産まれました。この時、仕事の不安もあったかもしれませんが何よりも家族と一緒に過ごすことの大事さ、素晴らしさを日々の何気ない瞬間からたくさん感じました。

 

子どもを抱っこしている時や満面の笑みを見たときに、あまりにも可愛くて、ただそれだけで涙が出てきたことが何回かありました。本当に可愛いという気持ちだけで涙が出てくるなんて、どんだけ幸せな奴だ・・・。

 

でも、この瞬間って誰でも経験できるものではないのだから、少しでもそういう感情を感じられる生き方をして何かを人に伝えたいと思ったものです。子育てコーチングを学んだり、イクボスを提唱されている安藤哲也さんの話を聞きに行ったりしていたのもこの頃。

 

自分の価値観としては、子どもが小学校に上がるまでは出来る限り子どもと寄り添う時間を多く作ろうと決めていたので、ある意味仕事はサボっていました(笑)早く帰って、一緒に風呂に入り、夕食を共にし、寝る時も近くにいる。自分の親父の姿からすると考えられないような子どもとの関りを持とうと思って行動していました。

 

さぁこの４月からは、下の子も小学生。今までとは少し違った親父の背中の見せ方にしようとシフトチェンジを図っていたら・・・まさかのコロナです。

 

今、思うのは子どもと関わることを当たり前にしておいて良かったという事ですね。慣れていなかったら、お互いにストレスだったかもしれません。でも、自分は信頼関係が完全に出来ている自負もあるし、いくら一緒に居てもお互いにストレスは全くありません！！

 

話は大分それましたが・・・今こそ変わる価値観。そして、人生観。

 

人生って、何かを成し遂げなくてはいけないって決まりはないけど、せめて自分と出会った人を自分の力で幸せに出来たという実感くらいは持って、そんな自分を少しだけ誇りに思ってくれる人がいれば、それでいいかなと思ったりしています。

 

おかしぃなぁ。今日のブログの書き始めは「契約準備」というタイトルで、今やっている契約準備作業について綴る予定だったんですが…。

 

ま、ケセラセラですね。それでは、また。

 

自由が丘不動産エージェント㈱タシカ　代表取締役　名取確