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パワーチーム

自由が丘不動産エージェント㈱タシカの名取です。どの仕事もそうだと思いますが、自分だけで解決することってありませんよね。そして、不動産に関連する仕事となると「人の資産を守る」という意義のある仕事になります。怖いのは信頼を裏切る事、これに尽きます。僕らは資産を守るために最高に信頼できる仲間と共に歩むという事を常に意識しています。

仕事の組合せ

当社で管理しているアパートの一室で、雨漏りが出るという話が住民の方より寄せられました。結構な雨の時に、窓の周りが濡れてしまうということでしたので原状回復などをお願いしているリフォーム屋さんと一緒に現地を確認しに行きました。

 

建物はもう30年位経っている建物はサッシなどにもそれなりに痛みがありますので、暴風雨などだと吹込みなどが少し出てしまっている様子でした。

 

ただ、それだけではなく、なぜか天井近くの縦壁にも雨漏りのような様子が…。外壁の様子などを確認すると経年でタイルが浮いていたり、モルタルが剥げているところが散見されました。そちらの補修による対処で改善されることを願っていたのですが、どうもまだ完全に直ってはいない様子。

 

建物は3階建て。3階のお部屋には全くトラブルが無いのに、2回のお部屋で雨漏り?!という事で、原因がわかりません。。。

 

これ、非常に嫌なんです。水の通り道がわからない!!という事になります。

 

そこで、リフォーム屋さんだけではなく、漏水調査をやっている仲間を招聘して現地調査をして頂きました。

まずは、外観から調査です。先日リフォーム屋さんにて対応をしてもらった、外壁補修等についての報告を頂きました。

 

そして、他にも怪しいポイントが無いか、プロの目線でチェックしてもらいます。

 

この時点で、不動産業者の私が見ても気づかないポイントについて専門業者同士の会話がされています。

 

ご覧のように3階建ての建物の2階部分の角に縦に走っているタイルの継ぎ目の部分などが通り道になりうるのかなぁ?!と思いきや、それは素人考えのようですね。目に見えない部分が原因としては怪しいのではないかという見解でした。

 

屋上に上がると、柵を乗り越えて水漏れが起きている部屋の直上部分に…。

 

ひぇ~怖い!僕はそこまでいくの無理(笑)

 

屋上は防水のやり直しをしてありますし、何が原因かを完全に突き止めることは現地調査だけでは出来ません。

 

原因を一つ一つ潰していき、解決に導くのことになります。今回は、屋上の屋根の立ち上がり部分を覆っている笠木(写真で2人が掴んでいる白いもの)のシーリング部分が怪しいのではないかという話になりました。

 

吸気・排気をするための笠木の中に、風・雨が強い時に吹き込んだ水が溜まったりして、コンクリートを伝っている可能性があるという事です。

※画像は屋根リフォーム専門店さんのをお借りしました。

 

プロにとっては、よくある事・想像できることでも、素人にとっては全く思いつかない事ですね。見えるところの悪いものはわかりますけど、見えないところの悪いものは、見えないんだからわかりようがないのですから、イメージ力が大事です。

 

不動産取引で言う、瑕疵担保責任。4月からは契約不適合責任となりましたが、わからないところのトラブルが一番問題になり得るんです。

 

私自信は建物の完全なるプロではありませんので、信頼できる仲間の力を借りて、問題を解決していくように動きます。何があっても、自分が責任者となる案件は必ず自分が現場に行ってタクトを振って、責任を取れるようにすることが大事だと思います。

 

こういう、頼れるプロのチームを「パワーチーム」と呼びます。パワーチームメンバーはリフォーム・漏水調査・ハウスメーカー・不動産管理・損害保険・生命保険・コインパーキング・解体業etc様々なメンバーです。じぶんがわからないことを“恥ずかしくなく”聞ける間柄であることはとっても大事ですね。

 

最低週1では顔を合わせる仲間なので、信頼度は自然と高まりますし、裏切った瞬間に淘汰されますのでチームメンバーでいられるということはそれだけで信頼が高い証拠になります。

 

とにかく、不動産に関することは何でもお気軽に相談いただければ、解決できる仲間が揃っていますのでいつでもお気軽にお声がけください!

 

自由が丘不動産エージェント㈱タシカ 代表取締役 名取確