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新築マンション高騰

自由が丘不動産エージェント㈱タシカの名取です。この数年、ずっと言われていることですが新築マンションは大分高騰していますね。検討している方から話を聞くと驚愕の価格を教えてもらうのでびっくりです。結局は、原価+利益の積み上げで価格は決まってて、原価が下げられない以上販売価格は上がるしかないので仕方ないのですが・・・いや、それにしても・・・。

新築マンションを買う意味

新築マンションと一言で言っても、立地や規模など様々ですね。

 

ここでは、当社(自由が丘)の身近なところである目黒区や世田谷区あたりのマンションの事を指しているとお考え下さい。

 

このところ新築される物件の価格は私の中の常識では考えられない金額になっています。

 

私の中では、マンションが坪300万円超えれば高級物件です。ですが、最近は普通に坪600万円超の物件が散見されます。もう私の感覚が時代遅れで、ちょっとおかしいといえばおかしいのかもしれませんが…。

 

それでもやっぱり、65㎡で9000万円とかそんな物件が自分の生活圏内で普通に売られていると、凄い違和感を感じます。 

管理費・修繕積立金・駐車場代

普通にファミリーで住める面積(ex.65㎡)のマンション買ったら管理・修繕で2.5~3万はかかり、このへんなら駐車場で3万…ちょっと高めに見積もると計6万円が住宅ローン以外で月々かかりますよね?!ローン組むときは細かく金額チェックするのに、なぜこの月々の負担を許容できるんでしょう?!

キャピタルゲインの無い市況

私はマンション永住志向は無いので、あくまでキャピタルゲインを狙える物件か、せめて値下がりリスクが極めて少ない物件を選びたいと考えます。今の新築市況でキャピタルゲインがある物件が買えるとしたら、凄い仕入能力です。よっぽど研究されていないと、原価が高すぎて無理です。インフレが起きればいいけど…他で生活圧迫されそうです。

価値観の変化

逗子・葉山などの物件は、6月頃から問合せが増加し、新築マンションも見込の5~6倍の問合せがあったとの記事が出ていました。都心集中(通勤を前提とした)の価値観が崩れつつあるので【マンション=利便性が良い立地を買うもの】はより選別が進むと思います。良いものは変わらないけど中途半端なものは落ちる一方になるのでしょう。

リスクを許容できる物件

でも、やっぱりマンションは共用部が素敵・眺望が良い・セキュリティ安心etc 戸建てにはない魅力もあります。贅沢にコンクリートを使って建てているのですから、当然強固です。災害時にも在宅避難できる可能性が高いでしょう。

 

私が今買うなら、適正な価格で販売されている中古物件を探します。週末に入っている不動産のチラシを全部見ても「これならいいかも」と思えるのは1件あるかないか。

 

でも、価値観は人それぞれですから私には正解じゃなくてもお客様には正解になるわけです。

 

都心でもなく駅1分でもなく普通の30戸超で、坪600万超のマンションはそれでもやっぱりおススメ出来ませんけどね…。どんな人が、何を思って買っているのか、デベロッパーがどういう想いで販売しているのかはぜひ話を聞いてみたいです。

 

なんとなくローン通ったから買ったとか。高いけど、売れちゃうから売ってる・・・って言われそうで怖いな。

 

自由が丘不動産エージェント㈱タシカ

代表取締役 名取確